財務捜査官 採用試験

<行政書士  岩上義信>



知る人ぞ知る、難関試験です。

採用されれば、いきなり警察幹部としての採用になります(国家T種なみ)。

私が受験したのは、平成8年度の千葉県の試験でした。
残念ながら二次でズッコケてしまったので、たいそうなことは言えませんが(^^;)、
一次は合格しましたので、後に受験される方への情報提供ということで
試験形式や感想等を述べてみたいと思います。


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一次:

  教養考査(大学卒程度) 二時間で五十問。択一式。

    一般知識と一般知能が半々位。

    印象 :警察官採用試験(大卒)の市販問題集より、程度はかなり高い。
        事前に担当部署に問い合わせてみたら、ハッキリしたことは言えないが、
        地方上級と中級の間位かもといっていたので、その位なのかも?

        現憲法と明治憲法の比較一問。
        古文が二問。英語四問。時事的な問題二問。
        化学式一問。五問位は時間がないので四番を答とて提出。
        解らない問題も統一して四番を答としました。
        文章理解も英語も警察官採用試験(大卒)の市販問題集よりも長文。
        順番が入り乱れてたのか、知識と知能の試験を明確に区別できなかった。
        ただ概ね知能が後の方だった。


  専門考査 二時間。記述式。

    大きく分類すると

     @理論
     A計算
     B財務分析

    に分かれる。

    理論はその年の会計士・税理士の試験問題か。

    理論: 1、真実性の原則と正規の簿記の原則の関係について。
        2、有価証券の時価評価についての論拠。
        3、標準原価計算を採用している場合、原価差額を販管費とする論拠。

        残念ながら論文は、1題を白紙で提出。
        それでも合格できたので、おそらくは財務分析の採点比重が高かったものと思われます。

    計算:日商簿記二級程度の商業簿記と簡単な原価計算。
        問題の指示が不適切。
        材料が始点投入か一定時点の投入かが指示されていなかった。
        始点投入として計算した。
        問題自体は雑な印象。

    分析:財務諸表が二期分、資料として与えられ、その資料からわかること、及びその根拠を記述する問題。
        (例)貸金業の会社−利息収入が総収入の×%
           資金繰りが悪化−流動比率の相当な低下。 etc

        おそらく此処が最大のポイントだと思われます。
        見れば見るほど、怪しい臭いがプンプンしてくる財務諸表でした。
        事前に担当部署に問い合わせた時には、専門試験については何が出るか
        わからない、「底なし」とのことでした。
        読み手を誤魔化すため、一般的な簿記の試験等で使われる勘定科目通りに
        処理されておらず、実務経験なくしては、おそらく解答は不可能。
        推定簿記の知識も、応用が効かないと苦しい。



二次:

  面接:試験管が四人いました。
      内3人が、一般的な面接官で、1人が専門試験担当の面接官でした。
      一般的な面接内容については、ここでは省略させていただきます。

      専門面接の主な内容:
         1、引当金について知っていることを述べて下さい。
         2、なぜ引当金が廃止等になるのか、知っているところを述べて下さい。
         3、なぜ法人税率を下げる必要があるのかを述べて下さい。
         4、連結納税について、知っていることを述べて下さい。
         5、具体的に連結納税を採用している国を挙げ、日本が採用しているかどうかも述べて下さい。
         6、なぜ連結納税を採用しようとしている動きがあるのかを具体的に述べて下さい。

         お恥ずかしい話ですが、わたしはこの連結納税での面接官の質問に応対しきれず、
         事実上のギブアップとなってしまいました(^^;)。

         これから受けられる方は、時事的な事柄は、広く深く押さえておく必要があると思います。



<行政書士 岩上義信 (イワカミ・ヨシノブ)>