1999年8月10日
『存続させる会』夏休み行動ニュース NO.1
北野・志村高校を存続させる集い」盛大に開かれる
100名を越える多彩なメンバー集う!!

多彩な顔ぶれの集い

八月五日、午後七時から板橋文化会館で「北野・志村高校の存続させる集い」が開かれました。そこには北野・志村両校の教職員、PTA、同窓会、生徒はもちろんですが、「四学区都立高 校を守る会」のメンバー、都議会議員や区議会議員、中学校の先生、また、後援の都高教第四支部の先生など百名を越える多彩な人たちが集い、有意義な話し合いや意見がでました。

「会」に先だって行われた大山駅前における署名活動の報告

午後五時、大山駅前には、両校の保護者、教職員と北野高校の有志の生徒、都高教第四支部の先生たち四十名ほどが集まり、道行く人にビラを配り、署名をお願いしました。一時間ほどの活動で三百筆の署名がよせられました。
そこに、新聞広告として配布した署名用紙を「少ないですが」と控え目に差し出すお母さんの姿が印象的でした。また、北野高校の生徒の「北野高校、志村高校を存続させる署名をお願いします。」という元気な声がひときわ目を引きました。

たぞえ都議会文教委員会委員長の報告

九月二十四日の都教育委員会で「第二次統廃合計画」を決定する可能性も示唆
委員長は「都は青島前都知事が提唱した「財政健全化プラン」に則って都立高校の統廃合計画を画策してきている。
現在、四学区の都立高校は二四八学級あるが、もし三○人学級にすると三二八学級必要となる。また、この不況下で都立高校のはたす役割はますます必要となっている。」と都立高校を取り巻く情勢を話し、「都教委は九月二四日に教育委員会で決定したいと言ってきたが、都議会開会中でとんでもないと言っておいた。」という重要な話をしていました。
署名の集約は遅くとも九月のはじめにする必要がこの報告から実感されました。


「志村高校を存続させる会」五者で発足

「存続させる会」代表世話人 鳥井同窓会長の報告

七月三一日、志村高校では、現PTA会長、現教職員代表、同窓会会長、桂樹会会長(旧保護者会)、元教職員代表五名を世話人とする「志村高校を存続させる会」を発足させたことを報告していました。
「志村高校は四四周年をむかえた伝統ある高校だ。今回の改革案は、いたずらに少子化時代の到来 と都財政の危機を高唱し、結果として普通科の廃止による進路選択を狭める案であり、また、保護者の経済的負担の増大につながることは必死であり、教育の質的充実・拡大を目指すものにはほど遠い。できるだけの白紙撤回運動をやりたい。」と決意をのべていました。

北野高校からの報告

大崎「存続させる会」会長からは、これまでの北野高校での活動の経過が話されました。
緒方副会長からは「校長は当初、残るよう努力したいと話していたのが、計画案が出されたら態度を変えた。」と学校に対する不信感を話していました。
最後には生徒一人一人から感想がのべられました。
北野高校定時制でこの春卒業した息子さんのことを「息子はゆっくりと教えてもらえば理解できる子供です。中学時代の成績は低空飛行です。定時制しか行けませんでした。しかし定時制で学んで大変よかったと思っています。定時制で学び、自身をつけた息子は、信じられないことですが、現在東洋大学の二部で学んでいます。定時制で学んだから今の息子があるのです。そんなすばらしい高校をなくさないでほしい。」と話したお母さんの言葉が印象的でした。

(文責蔵野(志村))


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