板橋区内の都立高校の統廃合に関する意見書

東京都教育委員会は、平成９年９月、都立の全日制高校と定時制高校
を、新たに「総合学科高校」、「単位制高校」、「チャレンジシクール」
等に統廃合するという「都立高校改革推進計画」を発表した。
この計画により、第４学区では１９校中５校の統廃合がすすめられ、
当区では、伝統のある北園高校の定時制が廃止の対象となっている。
いうまでもなく、都立高校は、さまざまな生徒に対して就学機会を提
供しており、統廃合計画は、地域住民とりわけ中学生の高校進学に大き
な影響を与えることとなる。
これまで、東京都教育委員会は、都立高校の長期計画策定にあたって
は、広く都民の理解を求めて進めていくとされてきたが、学校関係者及
び多くの区民から、今後の計画も含め、区内の都立高校の存続を求める
強い意見が出されている。
このような状況のもとで、貴職におかれては、学校関係者、地元住民
の意見に配慮した計画の見直しを行うとともに、将来に夢をもった多く
の若者の「学習の場」である区内の都立高校の統廃合について慎重に検
討するよう強く要望するものである。

以上、地方自治法第９９条第２項の規定に基づき、意見書を提出する。

平成１１年６月３０日

東京都板橋区議会議長 東 京 都 知 事 宛
天 野 久 東 京 都 教 育 委 員 会 宛